国際取引の規制対象となっている動物がいます。それは絶滅が心配される、いわゆる絶滅危惧種で、絶滅の恐れの段階によってワシントン条約の付属書の各リストに掲載されています。

スローな動きが平和のシンボルとも呼ばれるナマケモノもリストに載っているのでしょうか。

ナマケモノとワシントン条約の話

ナマケモノ ワシントン条約

度々ニュースに取り上げられるのが、都会に出没するナマケモノの姿です。道路に飛び出して車に轢かれたり、親とはぐれてさまようナマケモノが増えており、動物保護団体がナマケモノを森へ返す活動をしていますが、並大抵の努力では追いつかない状態です。ナマケモノが生息する中南米の熱帯地域は、長きに亘り手つかずの自然豊かな環境がその生育を守ってきました。

しかしある時から無知な人間が森に侵入し、樹の伐採や木炭の採取、農地利用のために自然破壊を進めてしまいました。森で穏やかに生活していたナマケモノは住処を奪われることになりました。それだけではありません。人間とは浅はかなもので、希少ペットとしての価値が高騰し、また薬用や食用として扱われるなど闇ハンターによってその生息数は減少しています。

現在ではミユビナマケモノ科のノドチャミツユビナマケモノがワシントン条約の付属書Ⅱに、コスタリカに生息するフタユビナマケモノ科のホフマンナマケモノが付属書Ⅲに登録されています。ワシントン条約のリスト掲載の動物を個人がペットとして飼育することは倫理上決して好ましいことではありません。森のナマケモノの未来を守る行動が必要とされています。

生体だけでなく加工品もNG

ワシントン条約の付属書に掲載されるのは、生きた状態の取引のことだけを指すのではありません。その動物の皮革や骨などから作られる装飾品や鞄など、加工製品の取引も範囲に入ります。

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何故ならそのような動物の加工製品は購買者からの人気が後を絶たず、密売者にとってはそれらの動物が格好の獲物となってしまいます。ワシントン条約で規制を掛けて、闇ハンターが横行するのを防ぐのが目的です。

まとめ

人間の倫理観が必要とされる問題です。

やみくもに規制をかけずとも、人間が他の生き物に対して畏敬の念を持ち、共生を図ってきたなら、ナマケモノが森を追われることはなかったでしょう。

また、見た目の可愛さから安易にペットとして飼うなどということは言語道断です。肝に命じましょう。

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